2012年11月01日

白色風船合作ゲーム(音ゲー)

こんばんわ、下妻です。

今回は、白色風船メンバーの作品を集めて音ゲー(風)にしてみました。
※あくまで音ゲー風ですので、DDRみたいな本格的な奴ではないです。

http://www5.gigafile.nu/v3/?46668fed3bb58222938e2fb3b6185256

DL可能期間は7日間ですので、もし過ぎてしまった場合はこのブログか私の方のめるあどにメールしてもらえれば再送させていただきます。
下妻(sapphism@goo.jp)

ベースになっているのは、ジャガイモさんの「お嬢と愉快なアホ達」です。
基本的に使用するのはマウス左クリックとキーボードの上下右左の方向キーのみです。
プレイ前にはメニューバーからBGMや効果音の設定をした方が良いかと。

本作は、私の個人サークル「さふいずむ」での新作にあたる作品内で使用する音ゲースクリプトをいじくり回して白色風船メンバーの作品を組み込んでみました。

お嬢の絵:ジャガイモさん
タイトル画面フラッシュ絵:まーやさん
タイトル画面BGM・音ゲーBGM:ジャガイモさん

と言う感じです。
タイトル画面でのBGMにはこのはさんの物を使用したかったのですが、MIDIファイルしかなかったので……。
(MIDIでも使用可能ではあるのですが、MP3やWAVに比べると今ひとつ動作に不安が残ります)

ゲームエンジンは吉里吉里をベースに、KAGやTJSの内部使用をおこなっています。
上記URLでDL後、ZIPファイルを解凍すると、スタート.exeと言うアイコンお押すと起動できます。
アンインストールする場合はフォルダごと削除してください。
アイコンに関しては時間がなかったので、うちで昔作ったのを流用しています。

注意点として、複数の方(ジャガイモさん・まーやさん・私)の作品が内包されていますので、身内内で楽しむだけという事で。

PS,動作や起動の有無について報告していただけたりすると嬉しいです(笑)
posted by 白色風船 at 23:52| Comment(4) | 下妻憂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月27日

サークルテーマ投稿(ホラー) 【鬼三郎夜話】

【鬼三郎夜話】

-----------------------------------------------------------------


昔話をしよう。

現代の里の鬼の話を。



私の名前は、鰐語 信也(わにがたり しんや)。

職業は小学校教諭。受け持ちは低学年。

年齢は今年で52になる。

最高の教職員とは言えなくとも、それなりに見識深い教師人生を歩んできたつもりだ。

多少、考えが古いと称される事もあるが、新しい物への理解も常に努力している。

主に小学校低学年を受け持ってきたが、中学や高校への就業経験もある。

だからと言う訳ではないが、少なからず自分に自信も持っている。

今まで受け持ってきた生徒には、有名校に進学できた生徒もいれば、短期間服役したような生徒も様々居る。

そうして無数の生徒の人生を預かってきた。

その経験も人生も悪くない物だと思っていたし、今もそう思っている。

ただ、この30年以上の教師人生の中でも、もっとも強烈で忘れ得ない出来事があったのは7年前の事。

あの一件の事は、今も私の心の深いところで蠢(うごめ)いている。




7年前、当時私は45歳だった。

その時私は、とある街の小学校で就業していた。

その街での任期は3年目に入り、土地にも慣れてきていた。

たまたま教員数が少なかった為、1つのクラスの担任と、もう1つのクラスの半分を受け持つような形になっていた。

端的に言えば、7年前の事件の中心は、その半分受け持っていたクラスの1人の生徒についてだった。

鬼瓦 三郎(おにがわら さぶろう)。

彼は、所謂(いわゆる)不良生徒で問題児だった。

授業は全ての半分も出席せず、何かと単独行動の多い生徒だった。

当時の私は、三郎の事を少し我が強く、軽い対人恐怖症のようだと自己判断していた。

だが、それは今思えば全くと言って良い程、とんちんかんな判断だったと思い知らされる。

その為、私はあくまで焦らずに対応しようとしていた。

家庭訪問の際には、彼の自宅で父親とも教育について相談した。

三郎の父親は、良い意味で前世代的な人間だった。

頑固で無口そうで、しかし意思は強そうな、一昔(ひとむかし)前の関白亭主と言った風情だ。

自分の父がちょうど彼のような人間だった事もあり、私は彼に好印象を持ち、彼もまた無骨ながらに快い対応をしてくれた事を覚えている。

私は様々な質問を三郎の父親に行い、彼は嫌な顔1つせず答えてくれた。

ただ、私の話が三郎の事になると、彼は途端に歯切れが悪くなった。

素行の悪さをそれとなく相談すると、彼は「三郎の好きにさせたら良い」としか答えなくなった。

私は、なるほどと思った。

三郎は両親と年齢が開いており、母方の方は三郎の出産時に死亡している。

おそらくこれが三郎の父親が、息子の教育に恐れを抱いているところなのだろう、と私は考えた。

母親の愛情を受けさせる事ができないが故に、三郎の父親は息子に自由と言う代償を与えているのだろうと。

しかし、それが間違いであると考えた私は、三郎の父親にとある提案をした。

この提案が、後に三郎が『鬼三郎』と呼ばれる所以(ゆえん)を作ってしまう事になるなど、私は露(つゆ)ほどにも予想していなかった。




『街に現れる不審者への対策』

その当時、街の自治会ではこれが議題に上がっていた。

定期的に自治会の会合に通っていた私は、『山の方から鬼が降りてきて子供をさらう』と言う奇想天外な噂話が耳に入った。

もちろん、鬼などと荒唐無稽な創作を信じる事もなく、自治会は不審者の出没が原因だと結論付けていた。

そこで、自治会から任意に選んだメンバーが夜回りを行う事になり、私はその場に三郎を連れ出そうとしていた。

別に三郎を連れ出すのは、不審者云々とは関係なく、単純にイベントじみた場所に連れ出して心を開かせる事が目的だった。

たまたまその時期に地域的な催しもなかった為、夜回りに幼かった三郎をと考えた。

夜回りは大人複数で行う為、子供の1人が居ても危険だとは思わなかった。

そして夏場の十五夜(じゅうごや)、私と自治会メンバー数人、それに三郎を含んだ夜回り組に順番が回ってきた。

夜の街を柏木(かしわぎ)を打ちながら歩く私達。

夜回りはこれで10日目に入っていたが、いまだに不審者は現れていない。

私はこの期にと、三郎に色々と話し掛けた。

学校はどうだ、友達はどうだ、勉強で分からないところはないか、趣味はなんだ、そんな他愛ない話題で話し掛けた。

三郎は始終、「あぁ」とか「うん」とか短い返事だけ返してくる。

それでも私は諦めずに話し掛け続けた。

だが、事は夜回りの終わり頃、丑三つ時に起こった。

夜回りをしていた私達の前に、突然黒い影が現れた。

口にするだけでも笑ってしまうが、その影は身の丈2メートル半をゆうに超えていた。

あくまで目測でしかないが、それでも近くの電柱や塀と比較すれば決して冗談な大きさではなかった。

自治会メンバーが懐中電灯を向けるよりも早く、その影が自動車のような速度で突進してきた。

と思うと、影は三郎を抱え上げて跳び上がると、屋根伝いにあっという間に視界から消えてしまった。

もはや夜回りなどと言っている場合ではなく、自治会員を全員召集して三郎の夜間捜索になった。

ただ、三郎本人は1時間と経たないうちに、灯りの少ない公道で見つかった。

だが、三郎はまともな状態ではなかった。

体に傷はないのに、何故か大量の血溜まりの中に座り込んでおり、目は光を映さずに虚ろだった。

なにより発見時の三郎は、大人の大腿部程もありそうな人間の腕に似たものを口に咥えていた。

形こそ人間の腕だが、皮膚は赤黒く、針金のような剛毛を生やし、指の先の爪はまるで犬の犬歯のようだった。

三郎は病院に連れていかれ、咥えていた腕は自治会員が回収した。




実際の事件の顛末(てんまつ)はそこで終了している。

三郎の咥えていた腕は、お寺の住職に見せたところ、『鬼の腕』だと言われて厄除けの為にそのまま奉納する形で引き取って貰った。
三郎本人については、どこで鬼の話が広まったか知らないが、『鬼も泣いて逃げ出す鬼三郎』と呼称されるようになった。

実際、その後の三郎は人が変わったように気性が荒くなり、高学年になる頃には地元の不良とつるむようになり、喧嘩に明け暮れる日々となった。

私自身は、三郎が小学校を卒業する前に街を離れたので、その後の事は風の噂に聞いた程度だ。

三郎もまた己の悪行に翻弄された為か街から出たらしい。

そして現在、私は都心の小学校で再び低学年を受け持っている。

三郎がどうなったかは定かではないが、今もまだ鬼の腕はあの街のお寺にあるのだろう。

そしてまた、三郎もどこかで鬼と呼ばれているのかもしれない。

私は何度かこの話を人にした事もあるが、全て御伽噺(おとぎばなし)や笑い話として一笑に付されている。

-----------------------------------------------------------------

こんばんわ、下妻です。

先日、サークルテーマが「秋」と決まった矢先になんですが、前回のテーマの「ホラー」ものです。
と言っても、全然ホラーじゃないですが……orz

現在、個人サークルの方で製作の同人ゲームが佳境で忙しく、更新・コメントできずにすみません。
(ゲームはえっちぃやつなので、こっちのブログでも宣伝はできませんが)。

サークルキャラクターではまーやさんが素晴らしいノスタルジック絵を載せていただいたようで、私も一票です^^
(こう言うNHKのみんなの歌っぽい絵が大好きな私です)。
posted by 白色風船 at 00:34| Comment(3) | 下妻憂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月19日

連続投稿小説【僕は透明な彷徨い人】その4(最終回)

【その4(最終回)】


-----------------------------------------------------------------------------

僕が目を覚ますと、既に日付は変わっていた。

夜が明けてから間もなく、外は薄明るくなっている。

目覚めたばかりの目を擦りながら、ベッドから這い出る。

強烈な空腹と胃だるさを感じながら、自室を出て行く。




もう、自宅には居たくなかった。

自分のものではなくなった家、自分のものではなくなった自室。

未練がなくなった訳ではないが、居れば居る程、自分の中に鬱屈(うっくつ)した何かが溜まっていくのを感じた。

そして自宅を出ても、行く宛てがある訳でもない。

出掛けに持ち出したリンゴを齧りながら、昨日の商店街を歩く。

商店街の店々は開店準備を始めており、朝の早い学生が歩き始めている。

僕は手に持ったリンゴに目を落とす。

熟れ過ぎた真っ赤なリンゴ。

見た目には瑞々しいのに、何故か砂を食(は)んでいるように味気ない。

幽霊となった僕は他人には触れる事ができないのに、物体に接触する事はできる。

事実、人は擦り抜けるのに、それ以外、つまり『生きていない物』は生前通りに触れたり掴んだり持ち上げたりする事ができる。

心に引っ掛かるものはあったが、それ以上詮索する気力がない。

今でもふらふらと商店街を歩いているが、目的らしい目的はない。

死んでしまった自分のすべき事は何なのか、出来る事があるのか、それが分からない。

もしかすると、永遠にこのまま彷徨い続ける事になるのかもしれない。

誰にも気付かれず、誰とも交わる事もなく。

それは存在していると言えるのか。

僕「はぁ……」

目から涙が溢れそうになったその時、前方20メートル程の路上で組み立て椅子に座っている老人がいた。

やたらと小汚い老人男性で、伸び放題の髭(ひげ)も髪も不衛生極まりない。

周囲に食べ干したと思しき缶詰が無数に転がっている。

ただ、着ているスーツと帽子はかなり値が張りそうな高級品で、それも埃などで汚れ放題になっている。

ホームレスか、そう思い僕は離れて歩こうとした。

すると、老人は信じられないものを見るように目を見開いてこちらを凝視してくる。

まさか僕が見えているのだろうか。

その考えは当たっていたのか、老人は僕に手招きをしてくる。

僕は警戒しながら老人に近付き、声を掛ける。

僕「……僕が見えるんですか?」

老人は乾いた布が擦り切れるような声で答える。

老人「……あぁ」

やはり僕が認識できるようだ。

僕「霊感がある人なんですか? それとも、あなたも死んでいるとか……」

老人は酷く不思議そうな表情をし、顔を掻く。

老人「よく……言っている意味が分からんな……」

僕「僕は……件(くだん)の病気で死んだんです。もう、誰も僕と関わる事はない……んだと思っていました」

老人「誰もって……誰の事だ?」

僕は要領を得ない老人の物言いに、多少の腹立たしさを覚えながら、少し強く言い返す。

僕「誰って、僕以外の皆の事ですよ!」

そして周囲を示した僕は、それを『見た』。

僕「え……?」

誰もいない。

先程まで商店街を闊歩していた人々は1人もおらず、商店街も様子が違う。

建物はやたらと風化しており、空気中には呼吸のし辛そうな程に大量のエアルゾル(埃)が舞っている。

その中で、僕と老人だけが変わらず存在している。

老人「可哀想に、錯乱して幻覚でも見ていたのだろう。こんな世界だ、仕方ない……」

夢?

今の今まで僕が見ていた光景は錯覚だったのか。

見れば、瑞々しくて真っ赤に熟れていたはずの手に持っていたリンゴは、青かびが生えてところどころ溶けている。

甘い味などしないはずだ。

蒼白になっている僕に、老人は続けて語り掛ける。

老人「もう、この世界には誰もいない。私と君以外はね。そんな私もさっき毒を飲んだ。自分しか居ない世界で生きていても仕方ないと思ったからね」

僕「どう……なってるんですか……?」

老人は遠い目をする。

老人「酷い病気だったよ。世界中に感染して、人間に属する生き物は全て死に絶えた」

僕「そんな……でも、ワクチンだってあったんだし……。買えた人くらいは……」

老人は視線を落とす。

老人「ワクチンか……。そんなものハナから出来とりゃせんかったよ。開発されたと言って世界中から金を搾り取っていただけだ。その金で本当にワクチンを開発する為にね。まぁ、結果的に1人分は完成したがね」

僕「あなたが……使ったんですか……」

老人「後悔したよ……。自分だけが生き残ったところで、1人でどうして生きていられよう……。どうやら君は僅かなイレギュラーとして生き残ったようだね……」

僕「…………」

なんて事だ。

僕はとんでもない勘違いをしていた。

『死んだ』のは僕ではなく、世界中の全ての方だったなんて。

だが、だからと言って僕に生への喜びは全くない。

老人「……そろそろ毒が効いてきたようだ。すまないが、私は一緒には生きられない。西に少し行くと食料倉庫がある。食べるのには困らないだろう。それと……もし万が一、君が他の生き残りに会うような事があれば、この手紙を渡してくれ。ただの謝罪文だが……。

老人が震える手で差し出してきた手紙を受け取る。

老人「頼むな……」

老人は前のめりに地面に倒れ付した。

まるで枯れ木が倒れたような軽い音だけがした。

僕「…………」

口から僅かな血だけ流して死んでいる老人から、視線を遠くに向ける。

砂っぽい風に混じって、何かが腐ったような臭いだけが漂ってきた。

僕は、持っていた手紙をびりびりに破くと、風に流した。


-----------------------------------------------------------------------------


自重しない小説投稿最終回です。

実は滅んでいたのは世界でした、オチです。

映画・シックスセンスの「実は自分が死んでいた事に最後に気付いた」と言う展開と真逆ですね。

世界崩壊後の世界と言うと、10年以上前に出版された小説「鉄コミュニケイション」と言う小説を彷彿とします。

原作はアニメですが、電撃から出版された小説版はラノベ界でトップクラスの文章力を誇る作家さんの作品です。

この小説とストーリーは違いますが、世界崩壊後の話はそのうち自分のサークルでADV化しようとも思ってます。
posted by 白色風船 at 22:29| Comment(0) | 下妻憂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。